インベスターZに学ぶ!

[漫画]インベスターZに学ぶ!お金を運用する極意―その2―

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前回から、大人気投資漫画「インベスターZ」からお金について、投資について学んでいこうというスタンスでお送りしている連載の第二弾です。

今回は、主に2巻から”これはっ!”という点を抜粋していきたいと思います。

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感想(3件)

2巻あらすじ

キャプテン神代から”利食い”と”損切り”という言葉を聞いた財前は、初めて買ったゲーキチ株を微弱な利益で手仕舞った。

利食いもできずに「塩漬けだ」とみんなから思われた財前は、なんとかギリギリで踏みとどまった。

一定の評価を得た財前は、続いて損切りに耐えうる性格かどうかを自身が気が付かないうちに映画館でテストされたが、これも現メンバーでは2番目となる好成績で終えた。

神代から新たに購入する株を選ぶよう指示された財前は、その選び方にダメ出しをされる。

ビギナーズラックも終わり「ここからが勉強だ」と財前に語った神代は、投資を勉強して購入する株のリストを作った財前に「投資は勉強できない」と矛盾した言葉を放つ。

この矛盾を解き明かすまで部内に立ち入り禁止となった財前は、自宅にあったあるものをヒントに答えを導き出した。

投資部員としての活動から投資について着実に力をつけ始めた財前は、初の投資部定例の投資会議に参加する。

道塾の資産3,000億がどのように運用されているのかを知った財前は、新たに探す株として「運用に向くいい株」を探そうとするが、それでは本当に稼ぐ奴にはなれない、と指摘されてしまう。

神代の説明で、いわば「荒野を宝の山に替えるのが投資である」と理解した財前の前に、突如一人の女子が現れた。

勝手に部内の部屋に入ってきたこの女子こそ、道塾学園創業者藤田金七の玄孫にあたる美雪であった。

利食いと損切り

2巻では早くも利食い損切りの話が登場しましたね。

利食い

財前は、初めて買ったゲーム会社の「ゲーキチ株」を神代に「早めに売って、利益を確定しろ」と言われていました。

しかし、自分の好きなゲーム会社の株を応援したい気持ちと株価が順調に上がっていた理由から「利食い」(利益が出ている株式を売却する行為)ができませんでした

ゲーキチ株の株価があっという間に下がっていくのを見ていた他の投資部員たちは、財前の行動をこう予測しました。

株価が持ち直すと期待して、売るに売れなくなって、株価が買った値段より下がって、最終的に塩漬けにするだろう

しかし、4億円近くあった利益を8,000万円まで落としたものの、何とか踏みとどまった財前は株を塩漬けにはせず、ゲーキチ株を手放しました。

さて、財前は何とか難を免れましたが、これは個人投資家であれば誰しも経験する塩漬け株ですね。

塩漬け

売ると損が出るために、売るに売れなくなった長期保有株。

現金にも換えられず、評価損だけが残る投資においての悪手。

本来、15%程の利益が出ていたのに、3%くらいまで利益が下がってしまった場合、財前のようにぎりぎり利益が残った状態で株を手放すのは難しいのです。

その理由は、「ここで売ってまた15%の利益まで戻ったら利益が減って損になる(実際は損ではない)」からです。

つまり、欲が深くなり冷静な判断ができず、そのまま保有してしまうパターンが塩漬けへと向かう始まりなのです。

損切り

購入した株価よりも現在の株価が下がれば、評価損失となり、場合によっては「損切り」の決断も必要だったかもしれませんが、財前に関して言えば今回は何とか免れました。

この「損切り」も利食いと共に難しい作業となります。

漫画にも出てきましたが、損失を計上している株を損切りできない理由は「プロスペクト理論」にあります。

仮に50万円の損失が発生してしまい、次にまた50万円の損失が発生して合計100万円の損失になったとします。

最初の50万円の損失と比べると次の50万円の損失は、苦痛が麻痺してあまり何も感じなくなります

そのため、『利益になるまで持っておこう』と利益への欲が出て、株を売らずに持ち続けてしまうのです。

ルールで取引する

神代は、財前に「取引はルールでやれ」と言っていましたね。

ゲーキチ株を売る前に、財前の1つ先輩である蓮がルール作りについて財前に教えている場面がありました。

そのルールとは「利益20%、損失10%で取引する」、つまり購入時の株価から20%分の利益が出たら利食い、現在値の10%分の損失が出たら損切り、という一定の取引ルールを決めてしまうというものです。

そして、このルールのように取引すると現在の株価が変化するたびに損失10%(もしくは何円下)の位置も変わります。

本来なら、損切りラインを変更する場合、新たな損切り価格を指定した「逆指値注文」をしなければならないのですが、

この「損切りライン」の位置をを自動で変化させるための取引手法が「トレーリングストップ」として証券会社から提供されています(株式取引では取り扱っていない証券会社もあります)。

トレーリングストップとは

株価が上昇した時に、逆指値の損切りラインも自動的に上げてくれる取引手法(トレーリングやトレールという表記もある)。

例えば、株価が95円の時に、90円以下で逆指値注文の売り(損切り)、100円以上からトレーリングを開始する。

トレーリング開始以降、常に5円下がったら売り(損切り)と指定する。

株価が105円になったら100円で売り(損切り)、株価が110円になったら105円で売り(損切り)と自動で損切りラインを切り替えてくれる。

一定の損切りラインを設定したい場合に便利な取引手法となる。

実際に、「トレーリングストップ」を使って取引している場面は漫画には出てきませんが、利食い・損切りの対処法としてFXや仮想通貨などのトレードにはよく使われる取引手法ですので、是非覚えておいてください。

「トレーリングストップ」については、別のタイミングで改めて特集してみたいと思います。

投資を勉強する?しない?どっち

投資を勉強してその本質を理解していくと、投資を勉強しても意味がないという矛盾した答えにたどり着きます。

もちろん、投資をする上で知っておかなければならないルールや用語などはたくさんありますから、勉強は必要になります。

しかし、これは実際に色々な取引を経験すると分かるのですが、チャートや過去の値動きなどをどれだけ勉強しても意味がないんですね。

過去の傾向を参考にしても、それがこの先同じような道筋をたどるかどうかは誰にも分からないからです。

投資で大切なのは〇〇〇〇〇する力

偉大な経営者や投資家たちには、この力を持った人が多くいますが、個人投資家であっても当然必要な力ですし、この力がつまり”過去に証明されてきたものを頭に詰め込むような勉強の無意味さ”を物語るわけです。

ミスを少なくするためには?

投資で成功する秘訣とは何でしょうか?

  • 儲かりそうな株式の銘柄を教えてもらう
  • 過去のチャートから必勝パターンを見つけ出す
  • 当たるも八卦当たらぬも八卦

私自身がこの質問をして返ってきた答えから思いついたものをピックアップしてみました。

最後は正に一か八かというギャンブルに近いよね

神代が言うには、「いかにミスをしないか」だそうです。

ミスをしないための戦略を考えて取引をするのが、一番安定的に投資で成功していく方法となります。

投資は〇〇〇のようなもの

では、そもそもミスをしないための戦略はどのように立てるのか・・・。

インベスターZでは、ここで面白い例えが出てきましたよね。

投資は〇〇〇のようなもの

投資の世界では自分の資産を管理する「ポートフォリオ」というものがありますが、このポートフォリオを自分自身ですら把握できていない人が結構います。

ポートフォリオとは

投資家が保有している金融商品の一覧を管理するもの。

株式や債券、投資信託に不動産、現金など自分が今どのような資産をどのように振り向けているかなど、資産管理を行う際に「ポートフォリオを組む」と言ったりする。

つまり、〇〇〇の中身が汚い状態になっている人は、投資においてミスをしやすく、今後の戦略も行き当たりばったりなものが多くなってしまうわけですね。

金塊を直接掘ってはダメ

投資の心得を掴んできた財前は、”良い株が見つからない”と嘆きますが、『良い株を見つけようとするやつは、金塊を掘るやつだ』と神代に冷たくあしらわれます。

この金塊というのは、1848年のアメリカ西海岸で起きた「ゴールドラッシュ」を指しています。

金塊を掘った人間が一番儲けたわけではなく、金塊を掘りに来た人たちに食品や酒場、宿などのサービスに切削道具類そして大きいところでは鉄道などの移動サービスを提供した人たちが一番儲けたという話ですね。

この金塊を掘る人たちは、投資の世界になぞらえると「集団の狂気」を表しています。

投資家が”わぁーっ”と群がる時・・・それは、「流行の株」が出た時のように、「みんながあの株を買っているから自分も」と、多数派と同じ行動を取りたがる時です。

いわゆる「ハーディング効果」というもので、集団に混じってしまう方が安心感を得られるわけですね。

それでは、他人と同じ行動を取らないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。

それは、ビジネスでも投資でも人が気にしていないところに目を向けるのは当然として、

実は一番大事なのは、「その株(などの金融商品)を買う明確な理由が自分にあるかどうか」ではないかと思っています。

つまり、他人がみんな右に行くけど”自分もこういう理由で右に行く”という確固たる理由ですね。

集団には混じらず他人を気にせずに、左に行く理由があるのであれば、左へ向かってみましょう。

結果的にそこがフロンティアだったりするのです。

まとめ2巻の格言

道塾学園には、投資部初代キャプテンが残したと言われる「投資格言ノート」があります。

2巻で出てくる格言は、
「株は入口にあらず出口にあり」
です。

そう、いわゆる「出口戦略」というやつですね。

株は、買った時ではなく、売る時(どのくらい、いつ、なぜ)が大事になります。

今回の2巻では、財前の投資ステータスがまた一歩前進した感じがありましたね。

次回3巻は、いよいよ金田美雪率いる女子投資チームが形成されていきますよ。

お楽しみに!

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  • この記事を書いた人

宮嶋僚

北海道の道南で小さな会社を経営する兼業個人投資家です。投資をこれから始める人のために分かりやすくそして役に立つサイト運営を心がけています。 どうぞよろしくお願いします。

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