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金?エネルギー?コモディティに特化したETF銘柄を探してみる

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さて、前回は投資家に人気の上、安定間のある投資対象である債券に特化した「債券型ETF」について見ていきました。

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今回は、金やエネルギー、農産物など商品(現物資産)への投資を行う「コモディティETF」について探ってみたいと思います。

金・銀

現物資産と言われる「金」や「銀」などの貴金属類は、株式や債券などとの相関性が低く、価値が0にならないため、リスク分散として保有しておきたい商品の一つとなっています。

国外ETFでは、「コモディティETF」という分類で投資商品が提供されています。

画面は、SBI証券の「海外ETF」で「コモディティ関連のETF」を検索したところです。

Direxion DUST
Direxion デイリー 金鉱株 ベア2倍 ETF
NUGT
Direxion デイリー 金鉱株 ブル2倍 ETF
ヴァン・エック・グローバル GDX
ヴァンエック ベクトル 金鉱株ETF
GDXJ
ヴァンエック ベクトル ジュニア金鉱株 ETF
SSGA GLD
SPDR ゴールド シェア
GLDM
SPDRR ゴールド ミニシェアーズ トラスト
ブラックロック IAU
iシェアーズ ゴールド・トラスト
ブラックロック SLV
iシェアーズ シルバー・トラスト

金を実物で保有するよりは、ETFなど金に投資する投資信託や株式などで保有する方が実物を管理する必要がありません。

海外ETFを見てみると、上のようなETFが用意されています。

「Direxion」が運用しているETFは、「レバレッジ型」「インバース型」が大多数を占めています。

ETFのレバレッジ型・インバース型とは

「レバレッジ型」とは、対象となる指数の値動きが上昇するとその〇倍の上昇分の収益が発生するタイプであり、いわゆる「ブル型」と言われるETF。

一方、「インバース型」とは、逆に対象となる指数の値動きが下落するとそのマイナス〇倍の上昇で収益が発生するタイプとなり、いわゆる「ベア型」と言われるETF。

純資産総額で比較してみると、以下の順番となり金・銀では「ステートストリート(SSGA)」の人気が抜きんでていますね。

銘柄名 純資産総額
(単位:百万米ドル)
経費率
GLD
SPDRゴールドシェア
51,178.62 0.40%
IAU
iシェアーズゴールドトラスト
25,425.57 0.25%
GDX
ヴァンエックベクトル金鉱株
12,034.66 0.51%

※記事執筆時点

証券会社や銀行では「純金積み立て」という形で金に積み立てられるサービスもあったりしますが、ポートフォリオに一括で金を据え置きたい場合は、ETFを利用すると便利かもしれません。

エネルギー

原油などのエネルギーに投資できる「エネルギーETF」もいくつか挙げておきましょう。

銘柄名 純資産総額
(単位:百万米ドル)
経費率
XLE
エネルギーセレクトセクターSPDRファンド
43,031.76 0.11%
VDE
バンガード 米国エネルギー・セクターETF
8,917.32 0.10%
OIH
ヴァンエック 石油サービスETF
2,667.87 0.35%
IXC
iシェアーズ グローバル エネルギー ETF
2,249.12 0.40%

※記事執筆時点

エネルギーセクターのETFも「ステートストリート」の「XLE」が純資産総額の多さは一番となっています。

バンガードの「VDE」も投資家に人気のエネルギーセクターETFとなっていますが、この2つのETFは経費率も低めに設定されているのでこの点も人気に拍車をかけています。

農産物

コモディティには、「農産物」に特化したETFも提供されています。

それが、「インベスコDBアグリカルチャー・ファンド(DBA)」になります。

経費率は「0.9%」と少々高めですが、農産物への投資だけに特化した貴重なETFとなります。

DBAの取り扱いがある証券会社

「DBA」を購入できるネット証券会社は、楽天証券や松井証券となります。
SBI証券やマネックス証券では取り扱いがありません。

コモディティ全般

上に挙げてきたETFは、金属やエネルギー、農産物などに特化していましたが、コモディティ全般に投資するETFも存在します。

それが、「インベスコDB コモディティ・インデックス・トラッキング・ファンド(DBC)」になります。

「DBC」には、以下のような対象に投資しています。

DBCの投資内訳

  • 軽質スイート原油
  • 天然ガス
  • ブレント原油
  • アルミニウム
  • 亜鉛
  • トウモロコシ
  • 小麦
  • 大豆
  • 砂糖

DBCの取り扱いがある証券会社

「DBC」を購入できるネット証券会社は、「DBA」と同様、楽天証券や松井証券となります。

まとめゴールドの保有は必須?!

自分の投資対象を見直したときに、株式や債券、不動産(REIT)をファンドや現物で保有するのが中心とはなりますが、やはりリスクヘッジとして金(ゴールド)の保有は全体の何%かでも持っておきたいところです。

そのために利用したいのが、今回挙げたような貴金属に投資するETFで、「金」であれば「GLD」や「GDX」になるでしょう。

株式などの金融資産とはおおむね逆相関となり分散投資にもなるコモディティへの投資が、自分の投資全体のパフォーマンスを落とさない要因にもなります。

特に、現在のようなインフレに向かっている場合などは実物資産である「コモディティ」への投資は有利となります。

エネルギーや農産物などは、関連する会社の株式を購入する方法もありますが、コモディティ分野に手軽に投資できるETFは、投資を始めたばかりの方には是非活用してほしい投資商品だと思います。

  • この記事を書いた人

宮嶋僚

北海道の道南で小さな会社を経営する兼業個人投資家です。投資をこれから始める人のために分かりやすくそして役に立つサイト運営を心がけています。 どうぞよろしくお願いします。

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